2016年2月5日金曜日

アウトプッター 2016/2/5


アウトプットの重要性


半年の(2016/4月-9月末)語学研修を終え、10月から実務研修へ移行しました
長きにわたる学校~家(飲み屋)の往復を終えて、やっと始まった仕事
あっちの工場、こっちの工場、出張者と同行
かまいません、勉強です、毎日工場

中国語、どんどんうまくなると思うじゃないですか
全く伸びないんですよ、語学力

工場の人もオフィスの人も、みーんな日本語が上手!
だから、日本語しか話さない日もあるんです
絶対中国語勉強してた期間の方が話せてた...
これから昔の先生に頼んで、ブラッシュアップ始めます

仕事ができるようになるのも必要なんですが
語学ができなくなっていくのはかなり悲しいので...

写真は一昨日2/3入った工場のミシン
それぞれの名前は...少々お待ちくださいw

研修生レポート2月 -UBERの中国進出-



UBERの中国進出

 

配車アプリは各国で利用され始めているアプリケーションサービス。日本では日本交通タクシーアプリ、インドではOLA、東南アジアではGrab Taxi、ブラジルのEasy Taxi、イギリスのHailoなどがメイン。その中でも中国国内で利用者数が多い快的打車とUBERについて比較した。




 

快的打車

UBER

時価総額

160億ドル

500億ドル

資金調達額

40億ドル

70億ドル

市場規模

360都市(2015年末)

67か国/300都市(2015/5)

中国配車市場シェア

83.2%(北京では90%)

16.2%(中国21都市/広州が世界No.1)

特徴

「滴滴打車」と「快的打車」合併し、2008年サービス開始。主軸をタクシーの配車予約から一般車の配車に移している。

広州/成都/シンセン/北京の顧客輸送は世界における輸送量ベスト10にランクイン。

 

「快的打車」

 2008年ローンチ。中国のタクシーには無線設備がなく、タクシーアプリは走りながら次の乗客を確実に確保できるツールである。1台のタクシーには1アプリまで、という規制はあるが、安価なスマホ2台に快的打車と滴滴打車をインストールして商売に励む運転手も多い。アプリでの客待ちは、空車で街を走ってガソリンを浪費するより効率が良いため。

 中国のタクシー運転手は、地方政府に認可されたタクシー会社に所属するが、個人タクシー状態である。所属都市や車種によって違いがあるが、タクシーに乗るには3年程度の運転経験を必要とし、試験を受験する必要がある。タクシー会社は運転手に車を貸し、勤務時間は固定、毎月5000元から6000元程度の固定費を会社に納めなければならない。燃料代、故障・事故時の修理代、費用はすべて運転手持ちで、故障修理中に代車はなく、固定費のディスカウントもない。

 

UBER

 2009年ローンチ。20138月に試験運用を始めた上海は、慢性的なタクシー不足に悩んでいた。UBERは英語非公用国で初めて英語ドライバーを売り込んだ。この戦略が、外国人ビジネスマンと付き合いがあったり、外国暮らしの経験のある中国人を捉えた。当初1020%程度だった中国語利用者が急速に拡大し、2カ月のうちに英語話者ユーザー数を抜いた。現在ウーバー中国に登録されている外国籍ドライバーは70万人、うち17万人が上海で車を走らせている。ウーバー中国では201510月現在、毎日平均100万件近くの配車要求に対応している。

 UBERの中国戦略は、各都市に小さなチームをつくり運用するもの。新しい都市に進出する際には都市のマネージャーとなる人物を募集し、3人によるグループ体制をつくる。半月で加盟車両を探し、そして試験運用に入る。サンフランシスコ本社が結果に満足すれば、運営は現地チームに任される。中国国内での決済方法は、アリババの決済サービス「アリペイ」と提携している。

 UBERは、2016年中に「中国中西部や東北部 100ヵ所以上の都市に進出し、300万人以上の大都市をカバーする」とあいている。中国法人UBER CHINAは、現地の検索/地図サービス大手の百度と協力して立ち上げられた。2013年初めには、テンセントでモバイルインターネット事業チームのトップ2を務めていた王暁峰氏を中国CEOとして迎え入れた。

「抜け道」

 プロモーションとして、1週間に70件の配車リクエストに応じた運転手にはボーナスとしてUBERから7000元(約14万円)が別途支払われる。一部の運転手たちはこの70件をこなすために、知り合いや家族に配車リクエストをさせる。途中でいったん車を止めてサービスを終了させ、また走るというかたちで1回の移動を2件に分けるといった手法がある。

 また、UBERは朝夕の配車ピークタイムに1件の取引につき、乗客乗車料の3.5倍の支払いを約束している。一部の運転手たちは親戚や知り合いをサクラにして乗車させ、それを受け取った後に山分けするという手段を取るという。これらによって、月23万元(約40万〜60万円)の収入に変えている運転手もいるとのこと。

 

「客の取り合い」

 中国では客が一気に配車アプリのハイヤーに流れ、各地で混乱が起きている。タクシーのサービスへの不満がもともと強いことが背景にある。

 河南省鄭州市で20155月下旬、タクシー運転手が配車アプリを使うハイヤーの窓ガラスを割る事件が起きた。運転手仲間によると、タクシーが道端にいた客を見つけて声をかけたところ、「隣のハイヤーに乗るからいいです」と断られ、ハイヤーに対して逆上した。仲間が加勢し、大通りは騒然となった。運転手仲間は「車を壊したのは悪いけど、ずっと空車で走っていて、やっと見つけた客を奪われた気持ちになるのもわかる」と同情する。

 タクシー業界では、不公平な競争を強いられているという不満が強い。前述の通り3年の経験と試験をパスする必要がある。おさめる売上額は地域や会社で異なるが、広州では月8千元前後。配車アプリのハイヤーにはそうした営業の条件がなく、多くが自家用車で参入。副業で働く人も少なくない。

 

「新規参入の障壁」

 フランスUBERのトップ2人、CEOとゼネラル・マネージャー2人がパリで違法タクシー営業の容疑で逮捕された。警察は201411月からUBERを対象に捜査活動を開始しており、20153月にはオフィスが家宅捜索を受けている。逮捕された2人の容疑は2つ。1.違法なタクシー営業。UBERはアメリカ始め多くの国でこの容疑で捜査されている。2.デジタル情報を隠して捜査を妨害した。3月に警察が家宅捜索を行ったときに、あるべき情報の一部が発見できなかったとのこと。

 タクシー運転手がUBER営業中止を求めて大規模な抗議行動を起こした。運転手は70台の自動車を襲い、一部をひっくり返して焼いた。UBERはタクシー運転手その他の免許なしで、ドライバーなら誰でも客を乗せて営業できる。多くのタクシー運転手がこれを不正な競争であるとみなし激しく抗議している。201512月現在、UBERはブリュッセル、 オランダ、そしてフランスで営業を禁止されている。また、フランス警察はUBERのドライバーを摘発し罰金を課している。(ちなみにその罰金はUBERが肩代わりしている)。最近、UBERは中小都市にも営業を拡大しており、過激な抗議活動のきっかけとなったとされている。

 

<参考>

 中国国際放送局 / マカオ新聞 / ダウ・ジョーンズ

 界面新聞 / Analysys International / Weekly Briefing



 

研修生レポート1月 -中国人健康事情 / 糖尿病患者数の増加傾向-



中国人健康事情 / 糖尿病患者数の増加傾向
実務研修生 小島裕太
 
JAMAによる調査
JOURNAL OF THE AMERICAN MEDICAL ASSOCIATIONJAMA、米国医師会雑誌)掲載の調査によると、2010年中国において18歳以上の成人11390万人(男性6050万人、女性5340万人)が糖尿病を発症していた可能性がある。この調査は同年、中国の成人99000人を対象に実施された。調査によれば、2010年には49340万人の中国人が前糖尿病(血糖値が通常を上回る水準にあり、潜在的にリスクの高い状態)だった可能性がある。

・増加する有病率 / 疾病者の認識
中国の人口に対する糖尿病有病率は1980年には1%以下だった。有病率は20002001年には5.5%2007年には9.7%2010年には11%を超えている。また糖尿病患者のうち、自身の健康状態を認識しているのは30%であり、その内治療中の患者は25.8%、血糖コントロールが良好だったのは39.7%だった。

中国人は米国人と比較して低い肥満度指数で糖尿病を発症する傾向にある。少しの体重増で2型糖尿病(後天性の疾患、1型は先天性)を発症する傾向にある。また、都市部で、太り過ぎの若年・中年層に多い。年齢が上がるにつれ糖尿病有病率は上昇し、男性では50歳以下、女性では60歳以上で増加する。中国人は、標準体重をわずかに超過しただけで2型糖尿病発症の危険性が上昇することも明らかになっている。なお、同じ傾向は日本人でもみられる。
中国保健省の統計によると、中国国民の死亡の主原因は感染症や食生活に関連した欠乏症であったが、現在は高血圧や肥満へとシフトしている。慢性疾患を抱えている国民は、26000万人以上に上る。

・政府による支出
世界保健機関(WHO)によると、既に、中国政府による医療関連支出の80%超が国民の慢性疾患に関連した費用に回されている。また、WHOによると、第1次予防に向けられているのは2%未満である。

<参考資料>
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020701.php
http://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=6262
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/009917.php

<レポート中の図表>
Study evaluates prevalence of diabetes among adults in ChinaJAMA 201393日)
Prevalence and Control of Diabetes in Chinese Adults JAMA 201394日)


研修生レポート12月分 -㈱ファーストリテイリング社の海外展開-



2015123

㈱ファーストリテーリング社の海外展開
 

・ユニクロ
ユニクロは「企画・素材開発・素材調達・生産・物流・販売」を一貫して行うSPA(Specialty store retailer of Private label Apparel:アパレル製造小売業)として、「高品質カジュアルウエアを手頃な価格で」というコンセプトの元シェアを拡大している。ユニクロは今や、日本アパレル市場で6.5%のシェアを占めており、事業成長の軸足を海外へと移している。海外進出は20158月末現在の店舗数は国内841店舗に対し海外798店舗。海外事業の売上高はユニクロ事業全体の約44%を占めている。

1.アジア展開


特に中国・香港・台湾・韓国、東南アジアでの出店により高成長を継続している。20158月期は年間200店舗の出店を計画、アジア全体で高い成長が続く。近く、海外ユニクロの売上は、日本国内売上を超えることが予想される。

1-1中国
20158月末現在、中国本土(374店舗)と香港、台湾で計475店舗を展開する。(インディックス社の中国内店舗は2014年時点で501店舗)20148月期に中国・香港・台湾での売上計が3,000億円超/利益率12%となり、海外展開おける主軸となっている。20159月末の会見では「中国・香港・台湾では中期的には3,000店舗を目指し、年間100店舗を出店、数年間で1,000店舗に到達させる」としている。

1-2韓国・その他
韓国では20148月末の店舗数が133店舗となり、高成長が続く。東南アジア・オセアニア地区でもユニクロの出店エリアは拡大し、20148月末の店舗数は80店舗に達した。20144月にオーストラリア1号のメルボルン店を出店し、欧州系ファストファッションブランドに対して遅れをとるオーストラリアにて追い上げを図っている。


2.独身の日
ユニクロは、中国の「独身の日」通販サイトセールで全業態4位、アパレル部門1位の売上達成。インターネット通販最大手のアリババ・グループが展開するネット通販サイト「Tモール(天猫商城)」の1日限定セールで、昨年比約2倍の6億元以上(約1億米ドル)の売上を達成し、全業態4位(昨年5位)、アパレル部門1位(2年連続)となった。


3.ディズニーコラボレーション
2015927日より、ウォルト・ディズニーとの共同開発商品の専用売り場を備えた、ユニクロ上海グローバル旗艦店(上海市黄浦区淮海中路887)をオープン。ディズニーキャラクターを取り入れたフリースなど定番商品のほか、衣料素材でつくったミッキーマウスのぬいぐるみなど関連商品約400点を販売している。内装にもディズニー色を反映し、映画「アナと雪の女王」をイメージしたブースを設けた。上海では中国本土で最初のディズニーランドが来春に開業予定で、人気が高まるディズニーブランドと協力し売上拡大を目指している。


4.今後の展望
4-1ネットビジネス
20158月期第三四半期の業績・通期見通しにも明記されている通り、現在1割弱のECの売上比率を中期目標で35割を目標に注力するとある。今後ネットビジネスに注力してゆくことは明らかであり、そのことは「独身の日」の売り上げに関するコメントにも表れている。柳井会長兼社長「当社は今後も、中国に限らずグローバルに出店を拡大するとともに、積極的にデジタル化を進め、インターネットビジネスのさらなる強化と売上向上を目指します。 」としている。


4-2異業種<大和ハウス工業㈱>との取組
大手ECサイトが取り組みを初めているように、即日配達は徐々に浸透してきているサービスである。FR社は中国国内で即日配達サービスを行っている大手、京東集団の「JD.com」、アリババ社の「天猫」と業務提携している。大和ハウス工業㈱との協働では、新たに物流センター建設し即日配達のシステムを構築することを目的に挙げている。実店舗で欠品商品をネット店舗にオーダーし、顧客が帰宅する頃自宅に商品が届けられる。というような、新しいビジネス・流通のシステムを構築しようとしている。


5.まとめ
同社は2020年に売上5兆円、営業利益1兆円という目標を公言し、中間地点として3年後に売上2.5兆円を掲げている。売上5兆円に達するためには、海外ユニクロで売上2兆円程の規模感を持つ必要があると思われる。海外店舗数が日本国内店舗数を超えるであろう今年は、一つのターニングポイントと言えると思われる。


参考資料
・インディックス社https://www.inditex.com/documents/10279/18789/Inditex_Annual_Report_2014_web.pdf/
・ファーストリテーリング社
 http://www.fastretailing.com/jp/ir